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  • 執筆者の写真Bucho

歴史の系譜



こんにちは、buchoです。


皆さん観ましたか?サッカーW杯の対スペイン戦。正直な感想を言えば、まさか勝つとは…笑 前半10分頃に失点したときには「うえー、やっぱ強いやんスペイン」と思いましたが、結果的には日本の逆転勝利。W杯の予選ラウンドのグループが決まったとき、まさかこの「死の組」を1位で突破するなんて、誰が予想できたでしょうか。


前回W杯の決勝トーナメント1回戦でベルギーに逆転負けを喫して以来、過去3度阻まれているベスト16突破、ベスト8に進出し「新しい景色」をみることを目標としてきた日本代表。その景色をみるための次なる相手は前回大会準優勝のクロアチア。ここで勝つことが目標成就ではあるんですが、私なんかは、この死の組で、W杯で過去優勝経験のあるドイツ、スペインを90分で降していること自体、もう十分に新しい景色をみれているのではないかと思ってしまいます。


そして、これが29年前の「ドーハの悲劇」と同じ地での出来事であることがドラマティック。悲劇を味わった1993年、当時の日本代表のエースだったカズ。1998年、W杯初出場を果たす立役者となり、2006年W杯まで日本代表の中心に居続けた中田ヒデ。この二人が一緒に今回のW杯の初戦のドイツ戦を観戦していたことも話題になりました。その後、2010年W杯では、ホスト国枠で出場した2002年以来の決勝トーナメント進出に大きな影響を及ぼした本田圭佑(2018年ロシア大会での活躍もすばらしい)は、未だ現役ながらも、AbemaTVの日本戦で解説をしています。


ドーハの悲劇以来のサッカー日本代表を知る人なら誰しもが知っているこのようなレジェンドが作ってきた歴史の系譜が集約されたような今回のW杯日本代表の躍進。ここまででも十分にやべーことをやってのけていますよね、今の代表は。


29年前に味わった悲劇の地で、プレイヤーとして先発出場していた森保監督もスペイン戦後のインタビューで、スペインに同点に追いつかれたらグループステージ敗退が決まる後半アディショナルタイムに、ドーハの悲劇を思い出したと言っていました。ただ、その苦い思い出が頭をよぎったとき、今、ピッチにいる選手たちは前を向いて、キツイ時間帯にボールを奪うためにハードワークを徹底する光景をみて、成長を感じたとも言っていました。


昔ほど報道されなくなったW杯開幕前のメディアの報道。ドイツ戦勝利後は、手のひらを返したような連日の報道。コスタリカだって十分に強いのにここで敗れたことでまたもや手のひらを返す森保責任論。からのスペイン戦勝利で決勝トーナメント進出に沸く世論。勝負の世界は結果がすべてとはいえ、森保監督のメンタルってただものじゃないよねって心底思います笑


超絶サッカー素人の私なんかは、先発で三苫を使いたい!3バック(5バック)のセンターバック3人が揃ってイエローカードをもらったときは、レッドもらって10人になるのは痛すぎるから、冨安とチェンジ!などなど、絶対に我慢ならないことだらけの采配に終始しているはず…。ほんと、この監督の采配なくして決勝トーナメント進出はなかったと言っても過言ではないですよねー。もっと褒めてあげてほしい笑


でもほんと、この勝利でW杯をより楽しめる時間が延びてよかった。選手や監督は毛頭思っていないでしょうけど、仮にクロアチアに敗れても、さすがにもう世論は手のひら返しをしないと思います。それくらいの感動を与えてくれているので、順位的な「新しい景色」をみられなかったとしても、胸を張ってピッチを後にしてほしいと思います。


さー自分たちも頑張ろう。ではまた。



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