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  • 執筆者の写真Bucho

売るという「手段」|福岡の不動産会社の営業日報的ブログ



こんにちは、Buchoです。


今週末はスポーツの日(体育の日じゃないんですね、今は…)が絡んで、3連休という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。天候はあまりよくなさそうですが、いわゆる「秋の行楽シーズン」をご満喫くださいませ。


さて、本日のブログは売却編の記事を投稿しようと思います。


といっても、不動産の売却を成功させるにはこんなことした方がいいですよー、あんなことした方がいいですよー的な啓もう活動的な内容ではありません。思っていることを、私がもっとも得意とする「思いつくまま」に書きたいと思います。


まず、不動産を「売る」というのはどういうことなのか。


当社には毎日のように、不動産の売却相談・査定のご依頼が届きます。ネット全盛の昨今においては、自社ホームページや一括査定サイト等、Web経由で依頼が入ることがほとんど。そして、その依頼のなかのほとんどは、机上による簡易査定のご希望です。


Web経由であっても、売却検討のきっかけやご理由を記載いただくことはもちろんあるのですが、プルダウンによる選択形式が主で、箇条書き等の端的な入力しかできない場合が多いため、依頼を受けた当社のような不動産会社の営業からみれば、その全体像が掴めないことがしばしば。


もちろん、依頼される側がもつ不動産売却に対する熱量は様々なので、「今すぐではないが将来的に売却を考えているので、今だったらどれくらいで売れるのか知りたい」という中長期的な検討の場合は、机上による簡易査定で十分な情報を得られると思います。


ただ、ある程度、不動産売却が現実的な方の場合は、私は、一度ご面談させていただき、ご面談が難しい方であればオンラインでも構いませんので、1,2時間程度お時間をいただいたうえで、売却検討に至ったきっかけやご理由をお聞かせいただきたいと考えています。


不動産の売却に限ったことではないんですが、なにかを実行するときには動機がありますよね。日常的なことでいえば、【お腹がすいた→家に食べるものがなにもない→コンビニに行ってお弁当を買おう、ラーメン店に行ってラーメンを食べよう】みたいなこと。


不動産の売却においても同じで、動機があって実行している。だから、売却が現実的=実行に移る直前の段階において、私から「なんで売るんですか?」と聞かれても、「売ると決めたから」と言われればそれまでではあるんですが、やはりその結論に至った動機をお聞きすることで、実行する方法や術が変わるかもしれません。もっと言えば、「売らなくてもいいんじゃないですか?」といったこともあるかもしれません。


たとえば…


仮に今、宝くじが当たって10億円を手に入れたら、同じように「売る」という行為を実行に移しますか?


これまで、手前味噌ながら、多数の不動産売却に携わってまいりましたが、極論ではありながらも、もし10億円を手に入れたとしたら、「売る」という選択をなされなかったお客様はたくさんいます(ま、でもなかなか当たらないですけどね、10億円…)。


これらのお客様にとっては、不動産を「売る」という行為そのものが、なにか目的を達成するための「手段」です。ただ、その手段は、不動産を売るということしかないのか。もっと視野を広くしてみたら、それ以外の手段もあるのではないか。烏滸がましくも、そんなことを考えながら私は日々、業務にあたっています。


もちろん売主様も、そこに至るまでに、たくさんの情報を取捨選択しながら、結果、不動産を売るという結論に辿り着いた訳ですから、若輩者の私が現れたところで、なにが変わる訳でもないかもしれませんが、もしかしたら、売らなくていい方法を見つけられるかもしれませんよね。


比較的、いわゆるマイホーム=実需向けの不動産を取り扱うことの多い当社にとって、売却する不動産=マイホームのケースが多数を占めます。


お住まいではない不動産とは違い、実際にご自身がお住まいになっている不動産(マイホーム)には愛着がありませんか?売却同様、なにかきっかけがあって購入されたマイホーム。「子どもが小学校にあがるのを機に購入した」という方にとっては、そのお子さんにとっては売ろうとしている不動産が「実家」。いろんな事情があって売却を決断しているとはいえ、もし、四国・愛媛にある私の実家を売ろうと思うと親から言われたら、仕方ないと割り切るだろうけど、やはり寂しさはあります。


そのような、いろんな思いの詰まったマイホームを「売る」という行為。


あなたは、どんな方にその売却を任せたいですか?


私なら…


これ以上書くと、営業じみた記事になってしまうので割愛しますが、最後に、私が不動産売買仲介業務でもっとも嫌な瞬間を一つ。


それは、売れたことでお喜びになった後、お引き渡しの時期が近付くにつれ、時折寂しそうな表情を浮かべる売主様ないしそのご家族のお顔を拝見するとき。これがもっとも嫌な瞬間です。


愛着があればあるほどに、売れてうれしい反面、そのうれしさと寂しさは同居します。不動産を売却したいというご意向のもと動き、一定の成果を出せたとしても、そのような表情を垣間見たときには、正直あまりうれしさはありません。


ただ、この感情に一つの救いがあるとすれば、そのような寂しい表情を見せた売主様とは、全員ではありませんが、今でも交流があります。当時のことを思い出しながら、思い出話に花が咲くこともあります。


愛着のある不動産を売却された方々が今、当時とは違った場所、違った住まいで幸せに暮らされていることを聞く、知ることで初めて、私はこの業務の達成感を味わいます。


ということで、売るという方向性が現実的な方は、ぜひ一度、当社にご相談ください。本気で向き合い、その方の現時点においての最良の方法を一緒に考えますので。


ではまた。



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