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  • 執筆者の写真Bucho

パンサラッサ|福岡の不動産会社の営業日報的ブログ



こんにちは、buchoです。


今月も残すところあと2日となりました。ついこの間、2023年が始まったばかりなのに、もう2ヶ月が過ぎようとしています。ほんと時間が経つのは早い… 天気の週間予報で最高気温を見ても春の訪れを感じます。年度の終わりをしっかりと締め、新年度に向かいたいものですね。


▲ 日本競馬は今や世界トップクラス。かといって、一足飛びに進化した訳ではない。血統面の配合研究と育成方法の発展等。約40年前から進めてきた改革が実を結びつつある。




今日は私の個人的な趣味である競馬の話を一つ。まず先に余談ですけど、日本では競馬=ギャンブルのイメージが強いかもしれませんが、世界的にはそうではありません。ブックメーカー等がギャンブルの対象にしているだけで、そもそもはホースレース。古くから紡いできた血(血統)の覇権を争うブラッドスポーツです。


去る日本時間2/26(日)未明にサウジアラビアで「サウジカップ」という国際G1のレースが行われました。これは2020年に創設されたレースで、優勝賞金がなんと1,000万米ドル。現在の為替レートでみれば日本円にして13億6,000万円!日本国内のレースの最高賞金は4億円(有馬記念&ジャパンカップ)なので、この額がいかに破格かおわかりいただけると思います。


過去3大会で日本馬が記録した最高成績は6着。世界最高賞金のレースだけあって、立ちはだかる壁は高い… そんななか、今年は4頭の日本馬が出走。そのうちの1頭、パンサラッサという馬が優勝しました。


サウジカップはコース形態はダート1,800m。ダートとは簡単に言えば土のレース。基本的には芝とダートの2種類があるんですが、このパンサラッサはこのサウジカップがダート初挑戦にして優勝するという快挙を成し遂げました。


また、このパンサラッサは国内G1の優勝経験はない馬ですが、昨年3月に開催されたドバイターフという海外G1を制覇しており、芝とダートの海外G1を制した国内唯一の馬と言う称号も手に入れました。ほんとにすごい馬です。


この馬の特長は、圧倒的なスピードでの「逃げ」。逃げというのは、レース開始直後からジョッキーが鞭を入れ、馬群の先団に立ちレースを引っ張る戦法。でもこの馬の場合は、一般的な逃げとは異なり、大逃げを打ちます。


思い出されるのは昨年の天皇賞(秋)。いつもどおり大逃げを打ったパンサラッサは、東京競馬場の長い長い最後の直線に向いたときに後続に20馬身以上の差をつけ逃げ切りを図りましたが、ラスト50mあたりで1番人気の馬に捉えられての2着。しかしながら、見せ場十分のレースでした。



▼ レース動画はこちら ▼



当然の話ではあるんですが、このようなレースにおいて、馬は1頭で走る訳ではありません。国内の場合だと、現在はフルゲート18頭なので、最大18頭の馬が同時に走ります。だから、力のある馬でも、道中、馬混みのなかで揉まれてうまく力を発揮できなかったり、最後の直線で前が詰まって追い込めなかったりということがあり、見ている側とすればハラハラドキドキする展開があるんですが、この馬の場合は違います。なぜか。


必ず逃げるからです。それもハイペースで。


体内時計を頼りに絶妙なハイラップを刻むジョッキーの腕もすごいですが、これほどのワンパターン戦術でG1でも結果を残す馬は、過去にもそうはいません。だからこそ、記憶に残ります。


最大の強みであるスピードを活かしての逃げ。ワンパターンとは言え、他の馬の動向に左右されないのが強み。自分の走りをして敗けたらそれはそれでしょうがないことと割り切ることもできますよね。


自分の走りをする。他馬なんて関係ない。これで敗けたら仕方ない。言葉にするとシンプル以外の何物でもないですが、実行するのはけっこう困難ですよね。パンサラッサの場合は、それを可能にする天性のスピードがありますが、このような誰にも負けないと言えるほど自信のある「武器」が必要。そして、その武器の威力を最大限活かすための徹底した準備と、それで敗けたら仕方ないという覚悟も必要。そんなことを、パンサラッサとのレースを観ながら思っていました。


馬混みのなかで一緒くたにされてしまうくらいならこの戦法でいこう!という玉砕覚悟のものではなく、あくまで勝ちにこだわった戦略。この馬を勝たせるためにはどうすればいいかを考えた陣営の努力、ほんとにおそれいります。


▲ 真剣という唯一の武器で戦っていた武士、侍って今思えばほんとにすごい。




個においても組織においても、肝となる武器が必要。そんな武器が見つかったら、徹底的に磨き上げ、来るべき瞬間のために準備する。仮に一度、その武器が不発に終わったとしても、諦めずに継続する。


とすれば、


●自分の武器は何なのか?

●その武器は他に負けないものなのか?

●負けているなら、磨いているか?

●その武器を徹底して使っているか?


これらを考えるのが大事ですよね。武器=知識や経験だけではない。風貌、話し方、学歴、趣味・特技など、身近にあるものが強力な武器になるはず。それを磨くかどうかが運命の分かれ道なんでしょう。


見つけたいものですね、自分の武器を。


ではまた。



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