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執筆者の写真Bucho

創業の日に想いを馳せる



9月16日は、記念すべき、弊社 株式会社メイヴスの創業記念日。2021年の同日に産声を上げた弊社。丸3年が経過した訳だけど「まだ3年かぁ」というのが率直な感想で、体感的には5,6年経過したように思える。こんな日じゃないと、創業当時に思っていたことを振り返ることもないので、この場に綴ろう。


誰のための【仲介】なのか


答えが明確かつ当たり前のことを見出しにしているんだけど、不動産売買仲介の主人公は売主さんであり、買主さん。売却、購入の事情は数あれど、売りたい人がいて、買いたい人がいて、それらをマッチングさせること。これが【仲介】であり、間に入って、各種調整を行うのが我々の仕事である。


加えて、弊社は自社商品(建売事業等)を開発しておらず、陳列できる商品は、第三者の不動産である訳だから、言わば、他人のふんどしで相撲を取り、ごはんを食べさせてもらっている状態。


当然にこれが大前提なんだけど、この大前提を見失っていたり、そもそも大前提だという認識を持っていなかったりする人(営業さん)をよく目にする(耳にもする)。これは別に、今に始まったことではなく、私がこの業界に入った13年前から思っていることなんだけど。


営業本能と生産性


偉そうに綴っているけど、私もその道を通ってきた人間の一人。30歳を目前にして不動産業界に足を踏み入れた、いわゆる中途社員である私に求められるのは、即戦力であること。育成にある程度の時間を割いてくれる新卒ではない。


右も左もわからない世界で実績を残すには、人より多く働くしかないし、1の教えで10理解しないといけないし、振り返れば、当時が人生史上、もっとも仕事に時間を充てていた時期だったように思う。


加えて、実績を上げ続けると、求められるものも大きくなるし、元来、負けず嫌いな私は、毎月、もっと言えば毎週公表される【営業実績ランキング】で上位に行きたい気持ちも当然あった訳で。


とは言え、時間は有限。限られた時間のなかで、生産性を上げるための最適解は【両手取引】を狙うこと、なのである。両手であれば、売主さんからも買主さんからも仲介手数料をもらえるんだから、圧倒的に効率的だよね。


社内で、もっと上位へという思いが強かったその当時の私は、大前提である主人公(売主さんや買主さん)のために、というよりも、実績で、他の営業スタッフに勝つことを優先し、他人のふんどしをあたかも自分のふんどしのように扱い、相撲を取ることもあった。


だから、大前提を見失っている人(営業さん)の気持ちはわかる(大前提を大前提と思っていない人はそもそも論外、勘違い甚だしいので軽蔑する)。


歩合制という基本構造がもたらす弊害


最近、流行っているエージェント契約。至るところで、エージェント募集の広告を目にするが、アピールポイントは、自由と年収の両立。とかく、この業界は【あなた次第で年収上がるよ】を売りにしている。


私の前職は業界大手だが、この会社も、実績と年収は比例する。やればやるだけ青天井。理論上は、年収1億だって夢ではない。


ただ、夢があるのはいいことなんだけど、これも、上述の大前提があれば…の話であり、大前提が崩れた状態でここを狙うのは、本末転倒。


良くも悪くも【人(営業さん)】の資質に左右される不動産売買。だからこそ、間に立つ私たちのような仲介人は、誠実でなければならない。


主人公を差し置いて、自分の利益を優先するのは悪。本気でそう思う。一部の仲介人は、なにを青臭いことを言ってんだ、と思うかもしれないけど。


メイヴスが目指すもの


いつもの如く、書き出したら止まらなくなり、取り留めのない文章になったが、私が創業時に願った弊社のあるべき姿(未来像)は、本来、当たり前であるはずの大前提を深く理解した、スペシャリティな人間の集合体。


直接的だろうが間接的だろうが関係なく、知恵を出し合い、不動産売買という非日常の暗闇に明かりを灯し、主人公をハッピーエンドに誘う集団。


このような集団になるために必要なのは、個の成長。


強烈な向かい風が吹くこの世の中で、まっすぐ立っていたければ、少なくとも、風に負けない前傾姿勢が必要。前傾できなければ、まっすぐ立てずに後退(退化)するだけ。


歩みを止めたら、負けである(終)







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