Bucho
不動産チラシのあれこれ
こんにちは、bucho です。
季節の変わり目、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今年の1月より、不動産売買の仲介業務を本格稼働した弊社ですが、日常業務多忙につき、パート・アルバイトさんの募集を行い、定員2名に対し、今日までに1名採用。もう1名が明日見学に来られる予定で、新たなメンバーが増えることとなりました。
日常的に接するメンバーが増えることは非常にうれしいことです。不動産業界の方と接することが多い私たちは、どうしても、話題が業界のことに偏りがちですが、不動産業界の方ではないパート・アルバイトさんと関わることで、いわゆる世間話の中であっても、一人じゃ考えつかないようなアイディアのヒントをもらえるので、助かっています。
新たなメンバーについては、また別の機会に、簡単に紹介したいと思います。blog で自己紹介でもしてもらおうかな 笑
さて、本日のテーマは、不動産の【チラシ】について、です。
一戸建てにお住まいの方も、マンションにお住まいの方もご自宅のポストに不動産関係のチラシが投函されていることはありませんか?その種類は大別すると【買いませんか】、【売りませんか】、大体このどちらかじゃないかと思います。
買いませんかチラシの場合は、たとえば、近所に建築中の新築マンション全体の告知チラシであったり、中古一戸建てや中古マンションの一室の売り出し情報だったりしますよね。
ネット広告が全盛の昨今。一昔前に比べると、これらのチラシも少なくなりました。やはり、紙媒体はネットよりも、広告出稿までの時間がかかったり、コストも大きくなったりするので、実施する会社が減っています。
とは言え、紙媒体にもいい点があります。ネット広告は、ネット検索をしないと情報を得ることはできませんが、チラシの場合は、不特定多数の方々にほぼ強制的に情報発信することが可能です。
たとえば、Aマンションの販売を開始したら、Aマンションの他のお部屋のポストに投函したり、Aマンションと同じ校区のマンションに投函したりなど、少ない枚数で済む場合は、ネット広告よりも小回りが利くので、販売物件から近いエリア内でポスティングを実施している会社は、今でも多いと思います。
ただ、やっぱり、ネット社会の現代において、購入希望者様からのお問い合わせはネット経由が全体の90%以上となっています。逆に言えば、現在、所有不動産を売り出し中の方は、ご自身の物件が、どのようにネット広告に掲載されているか、内容も媒体も確認されることをおすすめします。
写真もない(少ない)、文章でのアピールも大してされていない、ならまだしも、下手すりゃ掲載すらされていなかった、なんてこともあります…。ご注意ください。
そしてもう一方、売りませんかチラシについてですが、こちらが本日のメインテーマとなります(主に分譲マンション)。
よく、このようなチラシがポストに入りませんか?
【(Aマンション)限定で購入の検討をされている方がいらっしゃいます】
たとえば、築浅のタワーマンション高層階のお部屋など、稀少性の高い物件であれば別ですが、この手のチラシは、大体の場合、マンション所有者の気を引くための、不動産会社の常套手段と考えた方がいいと思います。
だって、ほとんどの場合で、この(Aマンション)に限らず、同じエリア内の他のマンションにも、同じ会社が作成した【(Bマンション)限定で…】、【(Cマンション)限定で…】と謳われたチラシが投函されているんですよ…。物件名以外は同じフォーマットのチラシが…。
【マンション売りたい→上記のようなチラシを見る→おっ、うちのマンション限定で購入検討しているお客さんがいるのか→この不動産会社に連絡してみよう→売りたいから、チラシに掲載されている購入検討者を紹介してほしい→(チラシを配布した不動産会社)わかりました。紹介するにあたり、媒介契約(売り出す契約)が必要なので、記名押印をお願いします】という構図ですね。
媒介契約締結後は、① チラシ掲載のお客さんはタッチの差でこのマンションの別のお部屋(or別の物件)を買った、② チラシ掲載のお客さんは買いたかったが住宅ローンの審査が落ちた、③ (当該物件の内覧後)室内程度が気に入らず、話が流れた(下手すりゃ内覧したお客さん自体、サクラの可能性も…)、言い分は、こんなところでしょうか。
ただ、この手のチラシの厄介なところは、もしかしたら、本当に(Aマンション)限定のお客さんがいるかもしれないという点ですよね。私が売主(売りたい所有者)なら、本当か嘘かわからないだけに、否が応でも期待してしまいます…。
でも、ここはやはり、冷静になることが大切です。
まず、そのチラシを配布している会社も含めて、複数(3~4社程度)の不動産会社に売却の相談をしてみましょう。できれば、お会いする順番は、チラシを配布している会社を最初にした方がいいかもしれません。そして、その会社の営業担当者に、チラシ掲載のお客さんのことのみならず、売却した時の査定額を聞いたり、売却時における準備事項やスケジュール感などを聞いてみて、その営業担当者の売買仲介の経験や知識、ノウハウをあぶりだしてみましょう。洗いざらい聞いた上で「あと複数社に相談しているから、それらの会社の話も聞いてみて検討します」と伝えましょう。そう伝えても、おそらく激烈なクロージングを喰らうと思いますが、頑張ってください 汗
次に、他の会社の営業担当者の話も聞いてみましょう。そして、チラシを配布していた会社の営業担当者に聞いた内容と同じことを聞いてみましょう。ここで大切なのは、様々な会話を通して、どの営業担当者がもっとも売ってくれそうかを見極めることです。売ってくれそうな営業担当者の見極め方は、私の過去の blog を参考にされてみてください。
2022.4.3 blog【腕の良いシェフを探そう (maves.co.jp)】
仮に、チラシに掲載されている購入検討者さんがいたとしても、心配はいりません。なぜなら、チラシを配布している会社以外で販売を開始しても、本当にそのマンション限定で購入を考えているなら、内覧に来られるはずですから。
不動産会社の常套手段に捉われることなく、まずは冷静に、腕の良いシェフを探すことが、後悔のない売却の第一歩と思います。
ではまた。
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