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  • 執筆者の写真Bucho

誰のための仲介か|福岡の不動産会社の営業日報的ブログ



こんにちは、buchoです。


火曜、水曜が定休日の弊社にとって、週の始まりは木曜。今週も頑張ってまいりますので、何卒、宜しくお願いいたします。


私がこの業界に入ったのは30歳のとき。もうかれこれ11年も前ですね。業界に入る前に勤めていた会社の定休日は土日祝日。私は、平日が休みという感覚になかなか馴染めず、この業界に入って1年間くらいは、平日休み=社会に取り残されているような感じさえ抱くほどでした笑


弊社に限らず、不動産の仲介業を行っている会社の多くは、土日営業で平日定休。それは、物件の内覧希望が土日に多く寄せられることが理由としてあります。不動産を買いたい→物件を内覧したい→仕事が休みの土日がいい。このような流れが一般的であるため、当然と言えば当然のことですよね。


不動産仲介に限らず、たとえば、オフィスビルの多い場所に立地する飲食店は、日曜定休のところが多い。なぜなら、日曜は集客があまり見込めないから。中洲は月曜定休のお店が多い。なぜなら、多くの人にとって週の始まりである月曜は来客があまり見込めないから。業種、業態によってその理由は様々ですが、あえて、いわゆる書き入れ時にお店を閉めるようなことはしないですよね。利を上げる機会損失を招くだけなので。


でも、不動産仲介業を行っている会社にも、土日定休の会社があります。前記のような観点からみると、なぜ土日が休みなのか、私のなかでは腑に落ちません。書き入れ時だろう土日にあえてお店を閉めている会社って、その日が書き入れ時ではないと暗に示しているような気さえします。要するに、不動産仲介業を積極的には行っていない会社だということ。


一括りに不動産会社と言っても、弊社のような売買仲介のみを取り扱う会社もあれば、賃貸仲介に注力している会社もあったり、賃貸マンションやアパートの管理業務をメインに行っている会社もあり、様々です。当然に、その注力の度合いから、各社の強みも違ってきます。私が不動産管理に関する相談を受けても、管理業務をメインにしている会社の社員さんには知識も経験も叶わないでしょう。逆に、売買仲介に関しては、私の方に一日の長があると考えます。


消費者がお金を支払うことで売上を上げている以上、どんな仕事であっても、プロとしての対応力が求められていることに変わりはありません。こと不動産売買においては、お客様のほとんどは、不動産を売ったり買ったりすることにおいてはズブの素人であるため、尚更です。


私が、この業界に入って感じたのは、違和感。それは、大切な資産である不動産の売却を、一生で一番大きな買い物であると言われる不動産の購入を、会って間もない営業に委ねることに対する違和感です。


11年前の業界1年生の私を、今の私が見たら、何の知識も経験もない薄っぺらい営業だっただろうと思います。当時の案件を、今の私が担当していたら、よりストレスのない、より楽な、より緻密なご提案ができていただろうとも思います。


ただ、そんな知識、経験に乏しい私にも、売却を任せてくれた売主様や購入の相談をくださった買主様がいます。知識や経験がないのは時間が解決してくれる以外どうしようもないことなので、聞かれて分からないことがあればすぐに調べてすぐに回答していたし、そんなことも分からないのかと上司、先輩に怒られてでもお客様の次のステップを示してあげたり、そのようなスピード感や段取り力は、ともすれば今よりも意識していたかもしれません。大変手前味噌ながら、売買仲介として、相対的に恥ずかしくない実績を残せたのは、特にこれをやった、あれをやった、というものはないんですが、このスピード感とマメな対応を意識したことが良かったのかもしれませんね。もちろん、上司・先輩に恵まれたのもあるでしょうけど笑


不動産売買という、お客様にとって非日常的な事柄を、日常的に業務としてこなしている私たちがサポートする。これは私の最近の流行りワードですが、営業としてもっとも大切なのは、日常的=いつも同じ作業と考えて、気を緩めないことかと思います。


営業としてのキャリアが浅いときは、経験するすべてが、その営業にとってもお客様同様、非日常的な業務だっただろうけど、知識、経験を積むに連れて、要所がわかってきて、おざなりになることって多くあると思います。でも、この気持ちは絶対に持ってはいけない。仮に今、持っているとしたら即刻捨てるべき。日常が惰性に変わった営業は、非日常に安心感を与えなければならないこの業界において需要はないから、フィービジネスの世界にいない方がいいと思うし、私は心底、軽蔑します。


売却相談時の価格査定。


提示しようと思っている価格は、ほんとに売れる価格なのか。競合する他社がいるから、売主様の気を引くためだけの提示額になっていないか。提示額の根拠をしっかりと示しているか。仮に提示額で売れなかった次の策を事前に提示しているか。そもそも、目の前にいる売却の相談者様は、この物件を売った方がいいのか…


この業界の営業は、いったい誰の利を求めて提案しているのだろうか。と思う頻度が最近高くなってきました。


烏滸がましくも、この業界の行く末を考えたとき、迫る未来は明るいものではない気がします。迫る未来とは、一言で言えば「現実」を知る未来。それは不動産会社や営業のみならず、お客様にとっても。そんな近未来に飲み込まれないように、こんな偉そうなことを書いている私が真っ先に淘汰されて「こんな営業にはなりたくない!」と思っている人たちと一緒くたにされないように、最後まで抗いたいものです。


今日は少し毒が過ぎましたね。でも、本音です。

ではまた。



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